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レスター・ワンダーマン『ワンダーマンの「売る広告」』

今回は本の紹介です。
個人的には、広告代理店、
とくに通信販売の広告を扱う広告代理店の、
バイブルじゃないかと思っています。

「広告は単に好意を形成するだけでなく、
 利益を得るための投資にならなければいけない」
「個々の顧客や見込み客に対し、
 一人の対象としてコミュニケーションをとる」

最初の日本語訳が出版されたのが1998年なので、
さすがにSNSについてはまだ語られていませんが、
文脈としてはSNSは外せないツールと言えるでしょう。

「インターネットでは双方向の対話が可能であるため(中略)
 買い手と売り手の長期間の関係を強化するような(中略)
 ビジネスになってきている」

しかし、買い手と売り手がつながっても、
広告代理店が不要になったとは言わない。

「ダイレクトな売り手と買い手の情報ベースの対話において、
 我々(広告代理店)は引き続き統合的役割を担わなくてはならない」

広告代理店というモノを生み出さない仕事に、
意義があることを語ってくれた、
私の羅針盤となった本です。

広告代理店だけではなく、
消費者とのコミニュケーションに関わる方すべてにオススメです!

絶版になっているのが残念ですが、
古本で何冊か流通しています。
(どこかKindleで再販してもらいたいものです。)

ワンダーマンの「売る広告」
レスター・ワンダーマン
翔泳社
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